大多福Otafuku
Otafuku is an Oden (Japanese Pot-au-feu) restaurant established in 1915. The soup is based on kelp and dried shredded bonito大阪の法善寺横丁からスタートし、大正4年から浅草に店を構える老舗おでんの「大多福」。昆布と鰹節、白醤油、合わせ調味料でつくられたおでん自体の味付けは薄め。お皿に取り分け、おつゆも入れて飲んでいただく。口の中でそれらが丁度いい味わいを生むように計算されているのが、関東おでんとの大きな違いだという。メニューは、おでん種が約40種。季節のメニューとして、築地から仕入れる旬の鮮魚のお刺身や季節野菜のおひたしなどがあり、酒好きな常連客が特に好むという「まぐろや貝のぬた」(各1,050円)、「このわた」(1,050円)、「山かけ」(1,050円)なども。そして、「牛すじ煮」(850円)は圧倒的に人気を誇る、店の看板メニュー。ドリンクはビールと日本酒が中心になっている。
店内では、カウンターで旦那との会話を愉しむ常連客や、残業後におでんと生ビール、しめにお茶漬けをさっと食べていく女性客、海外からの観光客などがおでんに舌鼓を打つ。素材によって、火加減や下煮時間を考えて丁寧に仕込まれるおでん種。おなべのだし汁は何十年にもわたって、店の歴史とともに継ぎ足されながらその味わいを増してきたことだろう。そんな美味しい「大多福」のおでんはテイクアウトができるのを覚えておきたい。おでんのおつゆは色々な種からだしがでているので、実は栄養バランスが高く病院への手みやげにも喜ばれるのだという。益子焼きのオリジナル壺入りおでんは、おまかせで4,800円。昭和の初めから変わらない大多福のテイクアウトスタイルだ。
厚さが7センチほどもある檜の一枚板のカウンターは、先代が木場の材木置き場まで自ら出向き選んだ。それを削りだし、一年寝かしてから使っているのだそう。その白さは、もう60年も使い込まれたものだというのに、毎日の閉店後の手入れによって美しく維持されている。店内には、江戸時代の技法であった“からかさ天井”という釘を使わない、傘をひろげたような珍しい天井建築も見られる。
カウンターに立つ旦那との掛け合いとおでんが、大多福の魅力だ。それはお皿に取り分けられたおでん種とおつゆのように、どちらが欠けてもこんなに永くは続かなかっただろう。老舗とは、お客さまと店の共同作品みたいなところがあるのかもしれない。本物の“粋”とは何かを知る下町の常連に愛され、育てられながら大多福は4代目。
『好きなものを好きなように、食べてください。それを20年続けてください。その食べ方がかっこよくなりますから』そんな風に、下町の若旦那は言っている。
定休日をチェックしてから訪れたい。
大多福
住所:東京都台東区千束1-6-2
時間:月〜土 17:00〜23:00
日・祝日 17:00〜22:00(3〜9月)/ 16:00〜22:00(10〜2月)
定休日:基本日曜日
TEL:03-3871-2521
http://www.otafuku.ne.jp
Text: mina. Because it is Kansai style, the soup is less strong, so it is also tasty to drink. The soup has been added for several decades, in other word it is the history of Otafuku. The menu has 40 different kinds and drinks are mainly sake and beer.
You can go with your friends or by yourself. If you visit by yourself, the owner welcomes to talk. The counter is made by cypress and has been used for 60 years, but it still is clean white because of daily maintenance.
The owner said, “East whatever you like, however you like and keep doing it for 20 years. The way you do will become the standard.”
Otafuku
Address: 1-6-2 Senzoku, Taito-ku, Tokyo
Open: Mon-Sat 17:00-23:00
Sun & Public holiday 17:00-22:00 (October-February from 16:00)
Tel: 03-3871-2521
http://www.otafuku.ne.jp
Text: mina
Translation: Hiro Anan大多福
地址:東京都台東区千束1-6-2
时间:星期一至星期六 17:00-23:00
星期日・祝日 17:00-22:00(3-9月)/ 16:00-22:00(10-2月)
休息日:星期日
电话:03-3871-2521
http://www.otafuku.ne.jp