『その作品自体がそれらしさを語る作品作りを心がけている。』
2月のカバーデザインを手掛けたのは、スウェーデン出身で現在は東京を拠点に幅広い分野でクリエイティブに活躍するPMKFA。世界中の都市を巡り、新しいことに突き進んでいくPMKFAのことは、新しいチャレンジ以外は誰にも止めることはできない!PMKFAの過去、現在、未来のチャレンジについて語ってもらった。
自己紹介をお願いします。
マンガやアニメーションの新しい解釈を模索する気鋭アーティスト。
見るものの目を捉えて離さないそのポップで強烈なカラーを放つ作品を多数手がけているファンタジスタ歌磨呂。マンガの影響を強く受けた彼が手が生みだす作品は、イラスト、テキスタイル、グラフィック、映像と幅広く展開中。1月29日よりPUBLIC/IMAGE.3Dで開催の個展「COUNTERSTOP」では、テキスタイル作品を中心に展示し、その多様なパターンが無限に広がり、ファンタジスタ歌磨呂の小宇宙を作り出す。

自己紹介をお願いします。
4,000ピース、総ピラミッド貼りの前衛的な空間が青山に誕生。
仙台を拠点に、ショールーム「international」をオープンし、国内外で活躍しているデザイナー、木村浩一郎による2つ目のショールーム「koichiro kimura aoyama」が2009年9月、東京・青山にオープンした。

2階ショールーム / © koichiro kimura aoyama
静かな叛乱 鴉と鯨の対話。

![]()
《アナーキーのためのコンサート》 1990. ピアノ、モーター Photo: Attilio Maranzano Ⓒ 2009 Rebecca Horn
ゼロ年代の最後の年である2009年、それは展覧会の当たり年だった。
いま振り返ってもそう感じるのは、とくに女性作家の個展が素晴らしく、印象に残ったからだろうか。例をあげるならば、森美術館のアネット・メサジェ展、目黒区美術館の石内都展、などが思いつく。いわんや、東京都現代美術館のレベッカ・ホルン展もだ。

![]()
映画 「ダンス・パートナー」 1978. Ⓒ 2009 Rebecca Horn
ドイツ出身の現代美術家レベッカ・ホルンは、今回の展覧会が日本で初めての個展となる。
初期の頃は羽や角をまとうパフォーマンスで知られており、「ドクメンタ5」展以後は、制作の幅を広げてきた。
対極や矛盾をアナログとデジタルで表現する気鋭クリエイター。
2010年最初のSHIFTの表紙を飾るのは、SHIFT2010カレンダーで最後のページを飾るビジュアルを手掛けた新井夏希。東京を拠点に個人として、さらに、「東京イラストレーションセンター」のメンバーとして繊細な線が印象的な作品を展開している彼が、現在の活動や手掛ける作品について語ってくれた。

まずはじめに自己紹介をお願いします。
ミシュランの星を持つスウェーデンのベストレストラン。
わずか2年の間にビョルン・フランセーンはスカンジナビア料理界の中で世界的な名声を得た。2009年のさまざまな輝かしい賞に加えて、ミシュランの星を勝ち取った彼のレストラン、フランセーン/リンデベリは、大きな期待を一身に集めるレストランであると同時に、ストックホルムにおける本当に特別なスポットのひとつだ。
ビョルンが最高のもてなしを用意する店は、ひっそりとくつろいだ古式豊かな街、ガムラスタンにある。テーブルは6席のみ、スタッフの数はゲストとほぼ同数だ。オープンキッチンになっており、くだけた雰囲気の中でビョルン達の料理風景をすぐ目の前に見ることができる。反対側の大窓から望む魅力的で文学的なガムラスタンの町並みと完璧な融合を見せていることも付け加えたい。霧に包まれたストックホルムの夜景とあいまってスタイリッシュな空間を創り出しているのだ。
新しい概念を創造する「FUGAHUM」という王国。
今年の7月までエンライトメントのアートディレクターとして活躍し、個人によるアーティスト活動も同時に展開してきた三嶋章義と、ファッションデザイナーの山本亜須香により2006年に活動を開始し、2007年にはメンズを手掛ける三嶋隆夫をメンバーに加えた気鋭のファッションブランド「FUGAHUM」(フガハム)。“ファッション”や“アート”といった単一の枠に捕われない方法で、彼ら独自の発想から生まれた「FUGAHUM」という王国をコレクション形式で披露している。10月の終わりに、その全10章で完成を迎えるアートプロジェクトの要素のひとつとなるVol06、2010年春夏コレクション「PRIMITIVE CHANNEL」を発表したばかりのフガハムから、今回のコレクションの話を中心にその活動について話を伺った。

FUGAHUM(フガハム)の設立経緯を教えて下さい。
横浜が映像でジャックされる?! 最先端の映像とメディアアート作品を観にヨコハマへ!
今年初めて、ヨコハマ国際映像祭2009が2009年10月31日(土)~11月29日(日)の30日間、開催されている。会場は、3つのメイン会場と2つのサテライト会場から構成され、メイン会場である「新港ピア」、「BankART Studio NYK」では、主に映像作品の展示、ライブ、フォーラム、ワークショップが、東京芸術大学大学院 映像研究科馬車道校舎では、土日限定で映画の上映やトークイベントが行なわれている。そして、サテライト会場の野毛山動物園では作品の展示、黄金町バザール1の1スタジオでは、映画を楽しむことができる。
オーストリアのファッションシーンを支えるビジュアル表現者たち。
ここ数カ月の間、オーストリアンファッション.NETとSHIFTとの共同活動において、オーストリアのファッションの世界を読者に繰り返し伝えているが、クリエイティブなローカルファッションシーンの影響を調べるなら、もう1つ別の側面を考慮に入れるべきだろう。最も活気があって最も創造的なファッションシーンは、それを映し出し、捉えることのできるイメージと同じようにしてのみ視覚化されるのだろう。
DUNE presents AUSTRIAN CONTEMPORARY FASHION.
「DUNE」(デューン)は、有名無名を問わず、世界中からオリジナリティ溢れるブランドを集めたセレクトショップ「Nid」(ニド)を運営している。今回、日本とオーストリア修交140周年をきっかけにスタートしたDUNEによるプロデュースの「DUNE presents AUSTRIAN CONTEMPORARY FASHION」というイベントが2009年10月22日に東京のタマダプロジェクトにて開催。2010年初夏「東京コレクション・ウィーク」の一環として、オーストリアのデザイナーが2010年春夏コレクションを発表した。
スウェーデンの最新フットウェアブランド。
アレクシス・ホルムとアンナ・ステンヴィに最初に出会ったのは、2007年に開催されたストックホルム・ファッション・ウィークのアフターパーティーでのことだ。モヒート(カクテル)が振る舞われたにもかかわらず、珍しいくらい穏やかなパーティーだった。二人は真の運命共同体であり、ストックホルムで今最も注目されている有数のクリエイターだ。彼らのオリジナリティ溢れる広告活動やイベントは、ストックホルムの街を刺激してやまない。
スウェーデンの大手ファッションブランドでバイヤーとして活動していたアレクシスは、ストックホルムの2年間で学んだ建築/デザインの知識に加えて、フットウェアの小売業における幅広いノウハウを手にしていた。アンナはロンドン・カレッジ・オブ・ファッションにおいてファッション・マーケティングで学位を取得。イベント・マネージメントや広告宣伝、服飾販売に携わった後、H&Mのバイヤーを努めた。彼らは、そこから得た確かな経験を基に、意を決して独自ブランド立ち上げる。30歳手前あたりのことだ。そのわずか2年後、「グラム」は4カ国で販売されるまでに成長し、さらに6シーズンが過ぎた現在は、15カ国以上、120店舗で取り扱われ、オンライン・ストアもオープンしている。
世界一高い現代アートフェア。
昨今のアートフェアにおいては、その成功の度合いが数字で語られることが常であるが、今年の「FIAC」(Foire Internationale d’Art Contemporain /国際現代アートフェア)でも様々な角度から数字によって彩られた。
注目のクリエイター・宇木敦哉が、たった一人で制作した短編アニメーション「センコロール」。
2009年10月28日にアニメーション「センコロール」のDVDが発売された。センコロールは、札幌在住の個人クリエーター・宇木敦哉氏が2年半かけて一人で作り上げた短編アニメーション作品。カナダのファンタジア映画祭や国内で劇場上映された話題作だ。
世界のイラストの祭典。
「イラストレイティブ・ベルリン 09」は4年前に始まったフェスティバル。今回5回目を迎えた。ベルリンでの控え目なグループ展から世界中のイラストレーターの作品をフィーチャーする移動式のフェスティバルへと成長し、現在では会議プログラム、ポートフォリオ・フェアのイベント、ヨーロッパの最もすばらしいイラストとグラフィック・アートスクールからの作品の展示、ヤング・イラストレーター・アワードなど、様々なプログラムを展開している。

フェスティバル初日の夜、興奮に包まれたベルリンのヴィラ・エリザベスでの視覚の宴は、季節はずれの冷たい外気を暖かなものにし、大きく膨らんだ人々の群れが展示会場内へ波のように押し寄せた。会場の中に入った私たちは、クリエイティブな作品の茂みや立木の間を部屋から部屋へと歩き回る。そして、この60名を超えるアーティストにスポットを当てたフェスティバルの注目の展覧会が単にイラストを集めただけではないことに気が付いた。
氷の世紀から宇宙の世紀へ。

ICEOHOTEL Entrance. Photo: Ben Nilsson/Big Ben productions. © ICEHOTEL
20年の歳月を経て、60立方メートルのイグルーが世界最大の氷と雪のホテルとなった。5500平方メートルの敷地には62の部屋。建物を創り出す21500立方メートルの雪と900トンの氷は自然からの借り物。みなさん、ようこそ、アイスホテルへ。
テーブルウェアが踊り出す。不思議の国の食器達。
見れば誰もが顔に微笑みを浮かべてしまう、その今にも動きだしそうな、愉快な姿形をした食器達。そんな食器の魅力に引きつけられるように、SHIFTはそのデザイナーにインタビューを試みた。オランダ在住のそのデザイナーの名前は、ヨリネ・オーステルホフ。ヨリネによるおとぎの世界へようこそ!
『美とは、不完全な完全なもの。』
数々の有名広告代理店や制作会社での経験をバックグラウンドに持つことで知られる、マリアーノ・シーガル、ロリー・カルネロ、セバスチャン・シーガルは、「手作り」に帰着する新しいクリエイティブなコンセプトを主とする独自のプロジェクトにとりかかっている。スロー・ムーブメント※というアイデアと共に、シンコ(CINCO)はデジタル時代のリズムをゆるやかにしていくねらいだ。それは、これまでと同様の効果で答えつつも、それぞれの作品をユニークなものに変えるのに必要な時間と感性を与えるというものである。
![]()
紙による立体芸術作品集。
2009年9月、スイスの「Birkhauser(バークハウザー)」社から紙を素材とした立体作品集「UNFOLDED(アンフォールデッド)」が出版された。
私たちの生活に常に存在する紙。近年はデジタル化により紙面よりも液晶画面を見る事が増えたかもしれないが、本や書類、包装紙、ティッシュペーパーなど、まだまだ紙は私たちの生活には欠かせない。本誌に掲載されている作品では、そんな身近にある紙を日常では想像できない角度から使われている。厚さ1ミリにも満たない紙からできたとは思えない存在感と共に、紙ならではの繊細さを感じられる作品が多く、作品は家具や衣服のデザインから、アート作品まで、紙だからこそ表現できる魅力の作品が数多い。
最初にブックカバーでこの本の質の良さを感じられる。ブックカバーの3段に折り畳まれている部分を開くとポスターになっている。
Designed by Pixelgarten
2010年SHIFTカレンダー、12のビジュアル作品が決定!
フレッシュなクリエイター発掘を目的に、「SHIFT」の企画で2003年より毎年行われている「SHIFTカレンダーコンペティション」。7回目を迎えた今年の応募総数は、世界38カ国から1,837作品が集まった。そして、今年もその数多くの応募作品の中から12作品をセレクトし、2010年の1年間の月日を刻むカレンダーとなって10月20日よりオンラインと世界各地のセレクトショップで販売開始予定。

世界中で活躍しているクリエイターの、その活動の舞台を広げるきっかけづくりを担うまでとなった「SHIFTカレンダーコンペティション」は、この7年間を通じ若手作家の登竜門として数多くの才能を送り出し、その数は去年までで84組に及ぶ。この活動を通じて多くのクリエイターに様々な出会いの場をつくり、そこから生まれるクリエイションの輪を更に広げていきたいという思いだ。
2009年、リンツはヨーロッパの文化の首都となる。
オーストリア北部の州都であり、この国三番目の都市であるリンツから頻繁に連想されるモットーは「イン・リンツ・ビギンツ」、すなわち「リンツは全てのものの始まり」という意味の言葉である。(あまり魅力的でないその背景にここで詳しく触れるのはやめておこう。この言葉はそれまで広まっていた「イン・リンツ・スティンクツ(リンツは臭い)」という句に対抗したものなのである。この工業都市で破滅的に進行していたスモッグの被害によって生まれたこの言葉は、意欲的な大気改善策によって今では過去のものとなった。)
「リンツは全ての始まり」とは、いささか野心的すぎる物の見方かも知れないが、EU加盟国が1年ごとに持ち回る「欧州文化首都」という事業への参加によって、この州都がより世間に知られるようになり、真に文化的関心の高い人々の旅の目的地として認識されるようになることを期待したい。